灰色ハイジのテキスト

サンフランシスコで働くデザイナーの日記とか考え事とか

会社の名刺に灰色ハイジが併記されるようになった

去年の5月から職場環境が少し変わった。
出向という形で勤務先が変わり、職種もデザイナーからプランナーへとなった。

今でもはっきり覚えているが、
就職活動の面接の場で、デザイナー採用であるにも関わらず「企画の仕事もやりたい」と言った私。
あれから4年。
ようやく学生のころ思い描いた仕事が実現してきたのだ。


さて、職場環境が変わったことで一番大きく変わったことがある。
それは職場でも「ハイジ」と呼ばれるようになったことだ。
元々灰色ハイジとして認識してくれている先輩方からはハイジと呼ばれ、
ハイジとして紹介されるようになった為、この1年間本名を名乗った記憶があまり無い。

元々、東京に来てから知り合った人にはハイジとしか名乗っていないのでさして問題は無いのだが、1点ずっと困っていたことがあった。
それは名刺交換。
ミーティングの場でもハイジと呼ばれているのに、挨拶の時に本名の名刺を渡さなければならないこと。
誰からも呼ばれないその本名を少し控えめに名乗りながら名刺を渡す。

本名は嫌いではないし、むしろ下の名前は人と被ったことが無いから好きなくらい。
でも、誰からも認識されていないその名前を、名刺として渡すときの気まずさといったら。


という思いをして約1年間過ごしてきたのだけれど、
上に相談したところ、このたび会社の名刺に灰色ハイジが併記されるようになった。
漢字の名前を平仮名にするなどしている人は見たことがあるけれど、
本名の下に別名が併記されているのは初めてなのではないだろうか・・・。


自分でつけた名前を10年以上も使い、さらに現実でも呼ばれるようになるだなんて、
中学生のときの私には信じられないだろう。